2014年5月28日水曜日

好なんたら水 パート2

好なんたら水。あ、好適環境水ですね。
これの実験をしちゃいました。

研究をした方々、特許を公開してくれている方々、その追試をやっている先人の方々に感謝です。

実験のやり方

1. 読書

まずは、「特許」を読み解いてください。これは、シュウ氏のブログの記事でも記載されています。私も読みました。この特許に実験の経緯とか書かれていますので、いろいろ考えさせられます。

2.材料を用意


  • 塩化ナトリウム(食塩)
  • 塩化カルシウム2水和塩
  • 塩化カリウム
  • 水槽
  • ヒーター
  • 温度計
  • 外掛けフィルター

このうち、食塩はどの店でも買えます。たぶん1Kgを100円~150円程度で買えるとおもいます。
塩化カルシウム2水和塩と塩化カリウムは試薬として売っているので入手可能です。楽天ショップにもありましたが、身分証明書とか、利用目的をハッキリさせる必要がありました。

水槽やヒーター、温度計、その他もろもろは基本的に家にあるものを流用しました。

3.混ぜます。


上記を特許の成分に合わせて混ぜます。もちろん許容値がありますので、それを参考に適当(適切に当り障りのない)に計量し混ぜます。

混ぜるのは、1.RO水(スーパーの浄水器)や、2.水道水にカルキ抜きを入れたものをつかいます。

ここで気になるのが、試薬の純度です。当然100%あるいは イレブンナインとかの%ではないので、その分グラムを増やさないといけないと思いますが、今回は、純度関係なしにそのまま計量しました。

4.水槽システム


10Lの小型にします。フィルターは外掛けフィルターです。
フィルター自身は、海水水槽であらかじめ1週間ほど回しておきました。
あとはヒーターを入れ、温度計を用意してあります。
光源は蛍光灯の白です。

5.水合わせ


プラケースに魚と飼育水を入れ、そこに好適環境水を足していきます。
プラケースの水が増えてきたら、半分から3分の2ほど捨て水をして、そこに更に好適環境水を足していきます。

最初に温度合わせをして、そのあと水合わせです。

基本的に好適環境水の濃度管理ができないので、元の水は好適環境水の水槽には入れないようにします。30分ほどかけて、かなりの水を交換し、水合わせをしました。たぶん、プラケースの中はほとんど好適環境水になったと思います。

6.好適環境水のメンテナンス

いま始まったばかりなのですが、基本的に、強制濾過(バクテリアを使った硝化)と、大量換水を実施する予定です。

あと、PHの緩和として珊瑚砂というか珊瑚片をつかいました。

また、比重チェックなどができないので、一時的な足し水以外は大量換水で比重調整をおこないます。

実際の記録

試薬を測ります。ただし10Lとか5Lの単位で作っているので、かなり精度が必要ですが、特許を読み解くと、幅がありますのでそれを元に計測します。
とはいえ、0.1g 単位で表示される秤をついかいます。
(ちなみに 0.1g±0.2g なのであまり精度はよくありません。またちょっとした風などで重量が異なって表示されます)


あと、エクセルで 1L~35L の範囲(1~10Lは1L刻み、そのあとは5L刻み)で換算表を作りました。
また、小数点2桁まで表示して、そのうち 切り上げしやすい個所の水量を見つけました。

人工海水ですら、こんな単位で測ってないのに、ある意味大変です。

で、水への溶解は素早いです。人工海水ほど溶けないなんてことはありません。
人工海水だと 1L あたり 35g~37.5g ほど溶解させますが、この場合は 1L あたり 7.5g 程度です。

実験に参加してくれた魚



  • デパスズメ 1匹(9か月ほど飼育した、30cm水槽にいた一匹)
  • グッピー 1匹(淡水水槽で稚魚から育った1匹)


濾過について

よく行くショップの店長さんにいろいろ聞いたところ、比重が変わると簡単にバクテリアが死ぬっていうことでした。また比重管理も測定しずらく、むつかしいので、大量換水をお勧めといわれていました。(ちなみに、汽水域のアドバイスとしてもらっていました)

それを元に、さらに
「淡水より、海水のほうがバクテリアの繁殖しずらい」
「GEXのCycleバクテリアは、淡水・海水用」
を踏まえて、海水水槽のバクテリアを使うようにしました。

また、比重管理がしずらいということで、外掛けフィルターの水は完全に抜いて、好適環境水を放り込みました。

また、海水水槽に沈めてあった珊瑚砂をとりあえず、水槽底に放り込んであります。
これもバクテリアがついていると思います。



2 件のコメント:

  1. こんばんわ(^-^)/
    実際に実験してるんですね(*_*)
    凄いです!
    結果教えて下さいね〜

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    1. りゅうちゃんさん、コメントありがとうございます。

      昨日実験を始めたばかりです。準備期間に1週間かけてますが。
      今朝の段階で、12時間経過し、生存確認はできました。

      今後メダカとか、金魚とか、ルリスズメダイとか入れてみたいです。
      その次はカクレクマノミかな?

      比較的値段の安いお魚で実験しないとね。さすがにナンヨウハギとかでいきなり実験は怖いです(^^;

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